2019年9月19日木曜日

10日目 (1)

こんにちは、
10日目のブログを担当します5Aの九鬼です。

ついに、待ちに待った落水荘の見学の日がやってきました!ライト建築に浸り、多くの刺激を受けた1日をどうぞご覧あれ〜

はじめに、落水荘へ向かうFumikoさんの車内でのお話がとても素晴らしかったので少し共有していきたいと思います。話は昨日まで行っていたスケッチやゲートのデザイン案に関するものから始まり、次第に盛り上がってきてその中でも印象に残っているのが日本の文化についてです。私たちは日常生活において、どこかで無意識或いは意識的に「気遣い」をしていませんか?例えばお世話になっている人や先輩に何か欲しいものやしたいことがあった時、素直にそれらを言えますか?私たちは朝、Heatherに「何か足りなくなったものとか欲しいものはない?」と聞かれた時に、ケチャップとか砂糖とかあればもっと色々作れるのになぁとその前の日の晩に話してはいましたが、咄嗟に頼んだのはトイレットペーパーやキッチンタオルなど生活必需品のみだったんです。というのも、前者は試行錯誤すればなんとかなるもので、それをわざわざ頼むのも......という気持ちがどこかにあったからでしょう。しかし当たり前ですが思っていることはきちんと言わないと相手には伝わらないんですよね。日本にはこういうことをしてあげると相手は喜んでくれるんじゃないか?と言った「おもてなし」の文化もあり、自身が望んだこと以上のことをしてくれる環境にあります。そのため、それに慣れて自分の思いを相手に伝えることを欠かしてしまうと文化の異なる海外では、気づかないうちに自身の行動範囲を狭めていたり、それがちょっとしたストレスになり得ることを話を聞いていてとても思いました。同時に普通に過ごしてた日々は日本の文化であり、その素晴らしさを知ることができました^_^

他にも様々な話が繰り広げられていると、気づけば目的地に到着!
見てください、こちらを!!
今回誰よりも落水荘を楽しみにしていた前田さんですっ
朝からかなりテンションが上がっている模様

そして道を歩き進めること数分、何かが見えてきました!



落水荘かと思いきや木材がふんだんに使われたインフォメーションセンターでした。ここにはお土産を売っているお店や飲食店もあり本日の昼食はここで頂きます。

ということでお手洗いを済ませて落水荘へ向かいましょう!

出発と同時に現れたのが右側のゴツゴツとした石です。なんて大きな石なんだ.....
そして頭上にある枝もなんだか私たちを落水荘へ導いてくれているようなアーケードのような印象を受けました。

そして森を歩くこと10分ほど、

分かりますか?木の間から何かが見えてきましたよ〜

もう少し近ずいてみましょう。
段々と近づいて来ました!
ついに到着です、こちらが落水荘になります!!

近くで見るとこのボリュームに圧巻されました!

どうやら少し行ったところに写真スポットがあるみたいですっ。あまり時間がないので駆け足で行くことに!するとそこにはなんと、以前お会いしたKazukoさんが日本人の方たちと共にいたのです。なんという偶然の出会い!?その時撮った写真がこちら!

落水荘を背に良い写真ですね!ちなみに前田さんの右隣にいる人は明石の設計事務所に勤めておられ、明石高専もインターンシップでよくお世話になっている方だとか...

ツアーが始まるまで残り数分!?私たちはダッシュで落水荘の入り口まで戻ることに!まさかここで走ることになるとは...これもきっと良い経験ですね(^^)

そしてみんなと合流して室内へ入っていくことに。しかし残念ながら中は撮影禁止なので写真はございません。なのでここでは軽く感想を述べていきたいと思います!

まず、エントランスを入って正面に見えるのはリビングです。この部屋の床には滑らかで凹凸のある大きな石が全面に敷かれています。以前本でそれをみた時私たちは落水荘の下を流れる川や滝の水面や流れを表現していると思っていましたが、ライトは川を歩いた時に踏みしめる水面下の石を表現しているそうです。私たちも中々良い線いってましたね。
そしてこのリビングでやはり欠かせないのは水平に長く大きく開けられた開口でしょう!そこから見える景色はもちろん風や光と言った自然をふんだんに取り込むことであたかも外にいるような感覚、内と外との境界を曖昧にするとはまさにこれか!と言った思いが募りました。その他にもリビングには直接川へとつながる階段やライトがデザインした家具の数々、天井の幾何学模様など至る所に彼のこだわりを見ることができました。

また自然の取り込み方も間接的なものばかりではなく、リビングの隣にあるキッチンでは元々あった巨大な岩をそのまま屋内に引き込み棚として利用するなど、ライトの斬新なアイデアには驚きました!

そしてライトといえばやはり暖炉とそれを囲む石積みも重要な要素であると思います。その石の積み方にはなんらかの規則性があるのかと思いきや、ガイドの方の話によるとランダムに積み上げていくことで自然をイメージしているみたいです。そしてそうして積み上げてできた凹凸はデザインとしてだけではなく階段付近ではそれが持ち手となり手すりとしての機能も担っているとか!?

他にも本当にここにこんな小さな窓が必要なのか、と感じる箇所がいくつかあり質問してみたところ、換気や採光の目的ももちろんありましたが、片持ちで建物を支えるためには物理的に軽くする必要があり、開けられるところはできるだけ開けよう!という背景もあることを知りました。面白いですね〜

また、ライトがデザインした家具も様々で、間接照明においては照明そのものに映し出される光の形や部屋への広がり方の多様性にとても感動しました。他にもコーナーに設けられたカウンターは窓が開閉できるよう綺麗に4分の1円に切り欠かれたものや木でできた棚かと思いや石で作られている場所もあったりと家具の形状や素材のバリエーションの多さにとても感銘を受けました!!!

さらに落水荘は壁の形状も特徴的で、どこの壁にも角がありません。と言うのも、周囲の自然と調和させようと考えたライトは角に丸みを帯びさせ、人工物という自然とは真逆の性質をできる限りなくそうと考えたからです。

このように落水荘は建物の形から家具に至るまで、全てが利用する人の快適性や自然との調和のあり方を突き詰めた作品だなと感じ、とても新鮮な空間を体感することができました!!

それでは最後に落水荘周辺も紹介していきます!

こんなところに梁?が!?

以前に写真で見た時は少し低すぎないか?という疑問がありましたが、実際にその下を歩いてみるとそのような感覚は一切なく、高さも十分に確保されていました。さらに等間隔で天井が抜けていることと大きな石に挟まれたこの道はかなり開放感があり、一歩引いてみるとそこは岩に挟まれた川の上をを歩いているかのようでした。

こちらは、リビングから降りる階段を撮影したものです。
家から直接川にアクセスできるなんてロマンチック〜

それではひとまずこの辺で、続きは10日目(2)を更新しておきますのでそちらも是非お楽しみ下さい。

ではでは!

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